
わずか1年半で強制引退 20歳の競輪選手に厳しい現実 濱野咲インタビュー
12月末の代謝制度(※)で競輪界を去ることとなったガールズケイリン120期生・濱野咲。夢と希望を抱きガールズケイリン界へ飛び込んだルーキーを待ち受けていたのはストレート代謝という厳しい現実だった。
試験は適性で受験し、1回目の挑戦で合格。高卒現役組で養成所入学を果たした。120期には吉川美穂、山口真未と自転車競技経験者も多く、練習は付いていくだけで必死だったそうだ。養成所での在所成績は18位。デビューに向けて不安しかなかったがデビュー戦は待ってくれない。
2021年5月、ルーキーシリーズ初戦の静岡でデビュー戦だったが、注目されたのはレースの成績ではなく愛らしいルックス。戸惑いの気持ちがあったという。
「デビュー戦はネットで取りあげてもらったけど成績が悪かったし、つらかったですね」
本デビューは7月の知り合いも多く駆けつけた地元京王閣。好スタートとは行かなかったが、12月の取手で初めて予選で車券に貢献(予選1で3着)し、光が見えたかに思えた。
「取手は悔しかったですね。レースに少し慣れてきて初日は車券に絡むことができた。最終日の一般戦も高木佑真さんに付いていければ2着があったかもしれないのに、判断ミスで佑真さんに接触して落車。過失失格でした。本当に悔しかった」
翌2022年も状況はなかなか変わらなかったが、そんな濱野に救いの手をさしのべたのがガールズグランプリ10年連続出場の石井寛子だった。
「デビューから1年たった頃でした。まさか寛子さんから声をかけてもらえると思っていなかったので嬉しかったです。5月の弥彦で落車をしてもうダメかなと思ったけど、せっかく寛子さんが声をかけてくれたんだし、やれるだけやってみようと」
休む時間もなく石井寛子と練習に明け暮れた。濱野にとってはハードな練習だったが、“クビになりたくない”一心で打ち込んだ。だが、時間が足りなかった。代謝の対象から抜け出すことはできず、1年半で選手生活にピリオドを打つことになってしまった。
ラストランの2022年12月立川は同期の多い開催。苦楽を共にした仲間と最後まで一生懸命駆け抜けたが、駆けつけてくれた大勢のファンに濱野は心揺さぶられた。
「ラストランで結果を出すことはできなかったけど、お客さんの声援が多くてうれしかった。ガールズケイリンの選手になって本当によかったと思いました」
※代謝制度…ガールズケイリンにおける登録審査制度。毎年6月末と12月末に、成績下位の選手を強制的に引退させる制度で、ガールズケイリンでは3名が強制的に選手登録消除の対象となり、選手生活を継続できなくなる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/570626eece9f2dd3b0e646ef34bf8c9a3b9da4e3
ニュースへの反応
「代謝」ってネーミングがすごいな
代謝か
ガールズだと毎年3人だっけ
採用即クビは厳しいなあ…
勝負の世界だからしょうがない
全く前に出られなかったし
男はラインがあるからクビ寸前のルーキーを先輩が引っ張ることが稀にある
ガールズはライン禁止でほぼ個人の実力の世界
健全な制度だな
毎年新人が入ってくるからな
実力のない奴は追い出すしかない
言い換えれば器量が良かったから記事に取り上げられているわけで
これまで何人も不本意ながら辞めさせられてるんでしょ
代謝という制度、中々きつく思えるが、見込みの薄い選手は早々に開放して上げて、第二の人生を歩ませるという配慮かな
競輪は競技の特性上、とくに努力以上に資質がものをいう世界なんだろうか
この人は見た目いいし競輪関係の仕事で食いっぱぐれないだろ
外見も才能だから、そういう意味では親に感謝だな
みんなの声
こんな写真出してるのが原因
本当は世の中全てがこうあるべきじゃない?
年功序列なんて足枷にしかならないし。
力の無い者は去る…って至極真っ当だよ。